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July 16, 2008
GRAPE-DR プロセッサを搭載した科学技術計算向け拡張ボード GRAPE-DR model450 の正式販売を開始しました。
GRAPE-DR プロセッサは東京大学/国立天文台 GRAPE-DR プロジェクトによって 開発された SIMD 演算チップです。1 チップ内に、機能をしぼって小型化した プロセッサを 512 コア搭載し、動作周波数 400MHz 時に単精度演算 409.6 Gflops 及び倍精度演算 204.8 Gflops のピーク性能を実現します。
今回販売を開始する GRAPE-DR model450 は GRAPE-DR プロセッサ を 1 個搭 載した拡張ボードです。ボードは GRAPE-DR プロセッサの他にインターフェイ ス・制御用 FPGA (アルテラ社 ArriaGX ) および DDR2 メモリ から構成され、 ホスト計算機 (PC) とは当社製 IP コア GPCIe を通じて 8 レーン PCI Express で接続されます。消費電力は約 50W です。
この GRAPE-DR model450 をホスト計算機に組み込むことにより、線形計算、 天体シミューション、分子シミューション、などの様々なアプリケーションに おいて、高い演算性能が得られることが期待されます。すでに、倍精度行列積 計算 (DGEMM) では 103 Gflops (ボード一枚構成、行列サイズ 5120x5120) の 実効性能が得られています。この値は、現時点で発表されているものでは、単 一プロセッサでの世界最高値です。
標準価格は 598,500 円 (税込)。なお、同じく GRAPE-DR プロセッサ を 4 個 搭載した GRAPE-DR model1800 の発売を 2008 年第 3 四半期中に予定してい ます。
詳細は GRAPE-DR model450 製品紹介をご覧下さい。お問合せは info@kfcr.jp まで。