会社案内 (近況 2008/11)
先月 翌月ここ 1 週間ほど、Gen2 コアの backend にアプリケーション回路のサンプル として G5PIPE (GRAPE-7 で使用している重力演算パイプライン) を入れて動 作テストしている。が、なかなか厳しい。タイミング制約を満たさないpath が、潰しても潰してものびかけた二郎のラーメンのごとく残っていて全然減っ ている気がしない。G5PIPE 無しでは動いていたコアが、G5PIPE を 1 本実装 しただけで動かなくなったり。とはいえ地道に critical path を潰してゆく 以外に方法は無いのだが。頑張れオレ。
横浜パシフィコで開催された Embedded Technology 2008 をのぞいてきた。当 社代理店の立野電脳さんが出展していて、そこで当社の製品も宣伝していただ いた。
展示会は他社とのつながりを広げられる貴重な場なので、可能な限り参加すべ き。ひきこもりがちな私はちょっと気を抜くと「面倒だし今回はまぁいいか」 となってしまうので、今後も意識的に出るようにしなくては。
諸般の事情により、ユーザガイドを PDF 化して見栄えを良くした。ドキュメ ントの見栄えがグレードアップすると、まるで製品の性能があがったかのよう な錯覚を覚えたり覚えなかったり。
x8 Gen2 が一応動いた。しかしタイミングの制約が非常にきわどく、まだ実用 には厳しい。とりあえずロジック的には動作するものができた、という段階。
スーツを着用して営業にいってきた。まるで本物の会社員のようである。
x4 Gen2 が動いた。性能評価とか、backend に何かアプリケーション回路を入 れてのテストとかがまだなので、製品化にはもう 1ヶ月くらいかかるだろう。 が、とりあえずひと安心。
ここまでに 3 週間近くかかった。期間のほとんどは Stratix II GX のトラン シーバを Gen2 向けにカスタマイズするために費した。MegaWizard には Gen2 PIPE mode なんて便利なモードは用意されていないので、頑張って試行錯誤で 何とかした。また Gen2 ではトランシーバの動作クロックを動的に 2.5GHz か ら 5.0 GHz に変更する必要があるのだが (なんてユーザに優しく設計者に厳 しい仕様だ)、その方法も Altera のドキュメントを参考にしつつ試行錯誤に よって編みだした。
いったんトランシーバを制御できるようになったら、ロジックを Gen2 に対応 させるのは比較的簡単だった。このへんは PCIe の仕様がきっちり階層化され ている恩恵。
今まで 125MHz で動けば良かったロジックを 250MHz で動かすためのチューニ ングもわりと大変だった。というか実はまだタイミング制約は完全には解決し ていない。制約は x8 ではもっと厳しくなるだろう。