製品情報 : 移流拡散シミュレータ gradi
gradi による放射性物質移流拡散シミュレーションの結果を可視化しました。 すでにSPEEDIや各国気象庁によるシミュレーション結果が公表されています。 しかし前者の計算は線源に近い地域に限られており、 また後者の計算は広範囲ではあるものの空間的に粗いものでした。
これに対し、gradi による本シミュレーションでは、 東京近郊でのより詳細な放射性物質の分布を見積もっています。 加えて、シミュレーションでは降雨による放射性物質の落下の影響が考慮されています。
左パネルは移流物質の濃度、右パネルは雨で落下した物質の(積算)濃度を表しています。両パネルとも対数間隔です。
シミュレーションでは、ある特定の日時にある量の放射性物質 の放出があったと仮定し、2次元移流拡散方程式を解いています。風速および降 水量には気象庁の予想値を採用しています。
下記の不確定要素による誤差を含むシミュレーションですが、 定性的には悪くないだろうと思います。
3月12日 | 15時以降 | 105 Bq/day |
3月14日 | 21時以降 | 5*105 Bq/day |
3月17日 | 0時以降 | 105 Bq/day |
3月22日 | 0時以降 | 104 Bq/day |